SEOって、なんとなくこんな感じというイメージをお持ちの方、まったくわからないという方、かなり詳しい方、さまざまにいらっしゃると思います。
ここでは、そもそもSEOってなんだろう?という本質的な部分にせまるために、検索エンジンの歴史、日本のSEO業界の背景と現状を詳しくご説明します。そして、本来あるべきSEOについて、考えていきましょう。
もしかすると、かなりの多くの方のイメージするSEOと、本来あるべきSEOは、大きくかけ離れていると思います。
1 検索エンジンの歴史 (副題 2種類の検索エンジン)
検索エンジンは、大きく2種類に分類できます。インターネット創世記から黎明期を支えた、ディレクトリ型検索エンジン(初期のヤフーなど)と、1998年以降、急速にシェアを拡大した、ロボット型検索エンジン(グーグル、現在のヤフーなど)です。
検索エンジンは、初期段階では、人が、カテゴリーごとに手でサイトのURL(インターネットアドレス)とタイトルと、簡単な説明を入力し、登録していました。これがディレクトリ型検索エンジン(初期のヤフーなど)です。
2. ロボット型検索エンジンでの上位表示の対策がSEO
現在の検索エンジンのシェアは、99%以上が、ロボット型検索エンジンです。
ロボット型検索エンジンで、もっとも有名なのが、グーグル、ヤフーのYST、マイクロソフトのBINGです。
ヤフージャパンは2010年から、検索エンジンにグーグルを採用しており、ヤフーとグーグルで市場シェア97%を超えます。現在、グーグルとヤフーの検索結果は、ほぼ同一ですので、事実上、SEOとは、グーグル対策をすれば、グーグル、ヤフーともに対策ができていることになります。
2.1 日本のSEO (副題 日本のSEO業界の背景)
日本のSEO業界は、2002年ごろから事業者が誕生し、2004年ごろから急速に拡大、現在の事業者数は推定1000社以上、個人事業主を含めると、さらにその数倍の事業者が活動しています。
SEO事業者の大部分は、ホームページ制作事業者が、検索エンジンで上位表示をしてほしいというニーズに応える形で、SEOもはじめたケースです。なぜ、ホームページ制作事業者がSEOだったのでしょうか?
それは、WEBサイト(ホームページ)を作成していのは、ホームページ制作事業者なのだから、WEBサイト(ホームページ)を検索する検索エンジンで、有利に上位表示する知識もあるだろう、WEBサイト(ホームページ)を作っている事業者はSEOができるという考えが、普通に芽生えたのです。
でも、本当にそれが正しいのでしょうか?